2021年4月11日 総会を開き、2021年度の活動計画を決めました。 協議した結果、コロナウイルス防御対策をとった上で、トキソウを観る会・ハッチョウトンボを観る会、サギソウを観る会を開催することとしました。
コロナウイルス対策:①人が密になる休憩所は使用しないで、全てアウトドアの行事とする。②マスクを着用する。③ソーシャルディスタンスをとる。
コロナウイルスの感染状況によっては、イベントを中止することとしました。
龍泉寺の樹木について検討
2021年4月12日 電子書籍2版に収録する「龍泉寺の樹木」について、樹木名や特徴などの疑問点が多々ありました。樹木医の可兒さんと営林署に勤務されていた福島さんにご足労をお願いし、疑問点を解決していただきました。
誘蛾灯による蛾の調査(こい岩湿地)
2021年4月23日 倉敷昆虫同好会の渡辺さんの蛾の調査が、今回、こい岩湿地でおこなわれました。龍泉寺での蛾の調査は2019年9月から行われており、今年が最終年になります。
マムシ・ヤマカガシ・スズメバチ・マダニの警告看板
2021年4月27日 「マムシ・ヤマカガシ・スズメバチ・マダニの警告看板」を駐車場から龍王池にいく道の入口に設置しました。昨年のコロナ緊急事態宣言で公営の施設・公園が封鎖され、行き場を失った子供連れの家族が散策にこられるようになりました。
市街の公園と異なり、龍泉寺の敷地は自然豊かな山麓にあり、猛毒を持つ危険生物のマムシ・ヤマカガシ・スズメバチ・マダニが普通に生息しています。昨年、ラミネートで制作した手作りの標識を耐久性のある看板に置き換えました。
2021年5月6日 電子書籍「岡山市の小さな自然再生~龍泉寺の自然を守る会10年の歩み(二版)」制作の第1回編集委員会を開催しました。初版の追加・修正を先に行い、新たに収録する「龍泉寺の樹木」は、その後にすることを決めました。
2021年5月8日 5月例会開き、岡山県のコロナウイルス感染状況を分析し、5月23日に予定している「トキソウを観る会」・6月13日の予定の「ハッチョウトンボを観る会」の開催を中止することにしました。
2021年5月8日 午後から観察通路を中心に、草刈りを行いました。トキソウを観る会・ハッチョウトンボを観る会は、いずれも中止にしましたが、見にこられる方が多数おられます。
春の草刈り風景(こい岩湿地)
春の草刈り(トンボ池湿地)
2021年5月14日 岡山県全域に、5月16日~5月31日の期間、「岡山県新型コロナウイルス感染症緊急事態措置」が発令されました。
2021年5月:トキソウ トキソウの初見は5月1日でした。例年に比べて10日ほど早い開花でした。見頃は、5月20日前後で、5月末まで楽しめました。
トキソウ(こい岩湿地)
トキソウの群落(こい岩湿地)
2021年5月28日 岡山県全域に出された「岡山県新型コロナウイルス感染症緊急事態措置」が、6月20日迄に延長発令されました。
2021年6月:ノハナショウブ トンボ池湿地・もみじ谷湿地・上こい岩湿地で多くのノハナショウブを観察できました。特に、トンボ池湿地のノハナショウブは増えていました。
2021年6月:ハッチョウトンボ 今年は、ハッチョウトンボの出現数が、極端に少なく、6月ピーク時、サギソウ湿地で12匹でした。サギソウ湿地が3月から5月上旬にかけて乾燥し、浸み水のある泥の中で生育する幼虫(ヤゴ)の死滅が多かったのが原因と考えています。
湿地の乾燥は、①降水量が少なかった。②サギソウ湿地の周囲は桧の植林地帯で、桧の成長にともなって、雨水を吸い上げる量が多くなり、湿地に浸み出す水が枯渇したと推定しています。
ハッチョウトンボ(サギソウ湿地)
ノハナショウブ(もみじ谷湿地)
2021年8月7日 湿地の草花を見にこられる方のために、観察通路を中心に夏の草刈りを行いました。最高気温が36℃を超える日中を避けて、早朝6時30分から実施しました。すでにサギソウ湿地・こい岩湿地ではサギソウが咲いていました。
夏の草刈り(こい岩湿地)
夏の草刈り(上こい岩湿地)
草刈り終了後、8月18日に予定しています「サギソウを観る会」を開催するかどうか検討しました。岡山県の10万人当りの新規感染者数はステージ4を越え、今後も感染拡大が予測されることから「サギソウを観る会」を中止することにしました。
2021年8月18日 岡山県に8月20日から9月12日まで新型ウイルスまんえん防止処置が発令されました。
2021年8月24日 第2回電子書籍編集委員会を開催しました。
2021年8月25日 感染拡大が続き、 岡山県に8月27日から9月12日まで新型ウイルス緊急事態宣言に格上げされました。
2021年8月26日 山陽新聞岡山市民版に、サギソウ「純白の翼、風に揺れて」の記事が掲載されました。
2021年8月サギソウ 今年のサギソウの開花は7月27日で、例年並みでした。今年は、遅れて開花したサギソウを8月末にも見かけ、1ヶ月あまり観察できました。
サギソウ(サギソウ湿地)
サギソウ(こい岩湿地)
一昨年に続いて今年の春先に、サギソウ湿地の東側観察路の中央付近がイノシシに荒らされ、サギソウ湿地では昨年より少ない開花数でした。それでも、イノシシが開墾した場所では8月下旬頃に数本の開花を確認できました。 こい岩湿地のサギソウは、北中央部モウセンゴケが生育する場所と東側中央部の湿潤な場所に生育場所が限定されています。昨年とほぼ同じ状態です。
2021年9月4日 9月例会を開催しました。
2021年9月17日 山陽新聞岡山市民版に、オミナエシ「かれんな花、秋風に揺れ」の記事が掲載されました。
龍泉寺のシダの調査
2021年10月17日 龍泉寺には多数のシダやコケが自生しています。野草は比較的同定し易いのですが、シダやコケは同定が難しく、重井薬用植物園の片岡博行先生にシダの調査をお願いしていました。シダが専門の片岡法子氏と片岡博行先生のお二人で、ほぼ一日、龍泉寺の敷地内を歩き、シダ調査をしていただきました。
第3回編集委員会風景
2021年10月19日 第3回電子書籍編集委員会を開催しました。チョウの監修をお願いしています岡野貴司先生に出席いただき、編集が完了した「7章:龍泉寺のチョウ」の検討を行いました。
秋の草刈り(サギソウ湿地)
2021年11月6日 11月例会を開催しました。例会終了後、湿地観察路の草刈り、特定外来種セイタカアワダチソウの除去などを行いました。
2021年11月6日 岡山コケの会の西村直樹先生に龍泉寺のコケの調査をお願いしていました。西村先生・木口博史先生を含めて岡山コケの会4名の方が予備調査にこられました。来年、再度調査にこられるとのことでした。
2021年11月14・20・21日湿地の草刈り: こい岩湿地・上こい岩湿地・サギソウ湿地・もみじ谷湿地の草刈りを3日かけて行いました。湿地の保全作業で最も大切な作業です。
湿地の草刈り(こい岩湿地)
刈り倒された枯草(こい岩湿地)
第4回編集委員会風景
2021年11月27日 第4回電子書籍編集委員会を開催しました。樹木の監修をお願いしています可兒義朗先生・福島重忠先生に出席いただき、編集が完了した「10章:龍泉寺の樹木」の検討を行いました。
2021年12月4日 11月に刈った湿地の枯草を、湿地の外に運び出しました。湿地の土壌を貧栄養状態にキープするために、湿地の枯草を湿地外に毎年運び出しています。
枯草の運び出し作業1 (こい岩湿地)
枯草の運び出し作業2 (こい岩湿地)
昨日も雨が降り、枯草は水につかり重く、こい岩湿地はぬかるむ中、枯草を湿地の外に運び出しました。
枯草の運び出し作業3 (上こい岩湿地)
枯草の運び出し作業4 (サギソウ湿地)
今年も保全作業を無事終えることができました。来年も湿地の草花は精一杯の花を咲かせてくれます。
2021年12月16日 第5回編集委員会を開催し、電子書籍の進呈先・学校教育版のコンテンツ内容などを検討しました。 A4のコート紙に両面カラー印刷したCD用ジャケットを切出し、CDケースにセットする作業をしました。
2022年1月15日 1月例会を開催しました。午後から、ハッチョウトンボの生育場所の手入れをしました。
電子書籍を収録したCD-ROM
2022年1月24日 電子書籍「岡山市の小さな自然再生~龍泉寺の自然を守る会10年の歩み(2版)」を出版いたしました。
2版では、初版で掲載できなかった「龍泉寺の樹木」を収録しました。初版発行後、①新たに撮影できた未掲載種を追加し、②既掲載種はより良い写真に差換え、③解説も一部改訂いたしました。初版の制作期間も含め3年を費やして完成することができました。
この書籍を通じて、多くの皆様が龍泉寺の生物多様性に富んだ豊かな自然を知り、次世代に渡って、貴重な生物を持続的に保護する機運が生まれることを期待しています。
親睦会 サギソウの植替え
2022年2月25日 今回は、オミクロン新型ウイルスの蔓延により、親睦会での茶話会を中止し、各自が育てているサギソウの植替え作業を行いました。
コロナ対策として、参加者の当日の体温測定・室外での作業・マスク・ゴム手袋着用で行いました。植替え作業になると、作業に気をとられて、写真のように充分な間隔の確保ができませんでした。
今年も講師の先生から球根を貰い受ける方が多くおられました。先生も、冬の寒さが影響した為か、例年に比べて球根が小さく、充分な球根を準備するのが難しかったようです。今年は、自分の球根は自分で増殖できるように世話をしましょう。
刈り残していたサギソウ湿地の草刈り
2022年2月25日 親睦会の後、11時30分頃からサギソウ湿地の刈り残していた場所の草刈りを行いました。この作業は、恒例の作業で、今年もリンドウを観察できると思います。
ロープを張っている杭のうち、朽ちた杭4本を交換しました。朽ちた木片は微生物が分解して、自然界の循環サイクルで処理されます。何百年の歳月を生きのびてきている生物に悪影響を及ぼさないように、湿地の橋等の構造物は木製の杭・梁・天板を使用しています。
2022年3月7日 昨年の7月に破損した「こい岩湿地の東木道橋」の修理を行いました。
破損した東木道橋(こい岩湿地)
腐食して折れた木道橋の梁
2017年3月に付替えた東木道橋の老朽化状況を調べたところ、梁が腐食で折れたり・折れる寸前までになっていました。杭・天板は健在で使用できることが分かりました。
防腐剤塗料を3回塗りした梁
梁の交換作業1 (東木道橋)
ホームセンターには梁に使用するサイズの木材がなく、近くの高松木材で購入しました。防腐剤塗料を3日間かけて3回塗りをしました。 梁を止めているネジ釘は錆付いていて抜くことができませんでした。天板と梁ごと杭から取り外し、天板に残るネジ釘の突出部は大型のワイヤーカッターで切断しました。
梁の交換作業2(東木道橋)
梁の交換が完了した東木道橋
こい岩湿地の野草が芽吹く前に、東木道橋を復元することができました。
2022年3月26日 役員会が開催されました。
2022年3月26日 龍泉寺の自然を守る会のロゴを制作しました。
龍泉寺の自然を守る会のロゴ
背景の緑色(#009245)は湿地の春の草を、青色(#0071BC)は湿地の水を、青色の楕円は湿地・池を現しています。
トキソウ・サギソウは龍泉寺を代表する保全種で、保護活動を始めるきっかけになった絶滅危惧種です。原画はベクター線で描いています。ロゴは8種類あり、使用する場所で使い分けします。
ロゴの制作を機会に、 龍泉寺の自然を守る会の英語表記を設定しました。
(英語表記)Ryusenji Nature Conservation Club (略称)Ryusenji N C C
Nature(自然)、 Conservation(保護・保全)、 Club(同じ目的の人々が作った団体・同好会)
イノシシが掘り返した場所の整地(こい岩湿地北側中央部)
2022年3月28日 イノシシが、こい岩湿地の北側中央部を掘り返し、踏み石用のコンクリートのプレートや隅に置いていた丸太を裏返し、散らばった状況になっていました。指定位置に戻し、土砂を運び込んで整地しました。
サギソウ湿地では、木道橋の梁が腐食し、段差ができていた箇所を、梁を取替えて修復しました。