龍泉寺(岡山市北区下足守)周辺は、岡山県立自然公園に指定されています。龍王池を囲む広大な龍泉寺の敷地には、湿地が点在し、現在では珍しくなった草花や多くのトンボを見ることができます。
周囲の森林は、岡山県保安林に指定され、開発が規制されてきました。そのため、龍王池と湿地に泥水や生活用水が流れ込まず、水質が保全されてきました。地主の龍泉寺さんが、野草を大切に保護されてきたことにより、昭和30年代の野草が残されてきました。
観察マナーを守って、龍泉寺の自然をお楽しみ下さい。
1.龍泉寺敷地内(60㌶)での、動植物の採取を禁止しています。
2.湿地の中に入ることを禁止しています。特に、写真撮影で湿地に足を入れる方がいますが、厳に謹んで下さい。
3.龍泉寺の敷地内に、植物や動物を持ち込みを禁止しています。
市街の公園と異なり、龍泉寺の敷地は自然豊かな山麓にあります。猛毒を持つ危険動物のマムシ・ヤマカガシ・スズメバチ・マダニが普通に生息しています。
有毒植物では、さわると「カブレ」るヤマウルシが敷地全域に生えています。
ご自身の身を守るために、山歩きする服装を推奨します。①長ズボン、②長袖の上衣、③つばのある帽子、④トレッキングシューズです。 スズメバチは、香水や黒い服に興奮すると言われていますので、この点も気を付けましょう。
この書籍は、pdf形式の電子書籍です。2部構成で、龍泉寺の自然がすべて分かる内容になっています。スマフォ・タブレットにコピーすれば持ち歩けます。
1部は、龍泉寺の湿地と当会の10年間の活動を紹介しています。全国の小さな自然再生活動に取組んでおられる方・関心のある方・研究者に参考になると思います。
2部は、生物多様性に富んだ龍泉寺の自然を紹介するために、龍泉寺の野草・トンボ・チョウ・その他昆虫・野鳥・両生類・爬虫類・樹木、全体で388種を写真と解説で紹介しています。
【電子書籍を希望される方へ】
最上本山 龍泉寺の寺務所で、頒布価格:500円で頒布しています。
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最上本山 龍泉寺は、奈良時代天平勝宝年間に、この地で山岳修行していた報恩大師が創建したと伝えられる。雨乞いの神である龍神様、八大龍王と、豊作の神であるお稲荷様が一体となった民間信仰の霊場でした。 現在の龍泉寺は、幕末期に、日護聖人により再興大成された祈祷寺です。昭和26年に日蓮宗最上教派の本山になり、滝に打たれる荒行の場として有名で、7月第4週の日曜日「お滝祭り」がおこなわれています。
龍王山の水を湛える龍王池は、周囲約2Km ある大きな清らかな池で、八大龍王の御神体として管理されています。龍泉寺の境内と周辺には、多数の「もみじ」が植樹されおり、秋には美しい紅葉を見せてくれる。樹が育ってきており、知る人ぞ知る紅葉の名所です。龍泉寺一帯は岡山県立自然公園に指定されています。