活動実績(2014年度)

2014年4月5日  龍泉寺の自然を守る会の総会を開きました。今年度の活動計画と観察会など「龍泉寺の自然と親しむイベント」を決めました。

2014年4月10日   サギソウ湿地の入り口に設置した案内掲示板の掲載内容を更新しました。龍泉寺さんが案内掲示板の屋根を銅版葺きにされ、立派な掲示板になりました。ハイキングなどで訪れる方に、龍泉寺の自然と「龍泉寺の自然を守る会」の活動をPRしていきます。

銅版葺きになった案内掲示板

更新された案内掲示板

2014年4月19・26日  2013年に湿性遷移対策として、重井薬用植物園の片岡園長にご依頼し、湿地の水質調査を行いました。今年度から、会で測定器を購入し、定期的に湿地の水質調査を行うことにしました。片岡園長には、引き続いて技術指導をお願いしています。

穴あけした塩ビ管

塩ビ管を手で押し込む(こい岩湿地)

安定した測定データを得るために、湿地に塩ビ管を設置することにしました。内径40Φmm、長さ1mの排水用塩ビ管に10cm間隔で両側から7個、計14個の8Φmm穴をあけました。割れ易いので下穴をあけました。

設置が完了した定点測定地点(こい岩湿地)

木道橋に沿って6箇所設置(こい岩湿地)

こい岩湿地に7本、上こい岩湿地ともみじ谷湿地に各1本設置しました。こい岩湿地の南側、中央はやわらかい堆積層が厚く、手で1mの塩ビ管を押込むことができました。北側は堆積物が浅く下は砂地のようで、太い杭を打ち込んで穴を作り、その穴に塩ビ管を差し込みました。

木道橋用の補修材の皮剥ぎと防腐剤塗布

2014年5月19日  木道橋の補修材として、龍泉寺さんで確保していただいた間伐材の皮剥ぎ作業と防腐剤塗布作業を行いました。

2014年5月20日  山陽新聞岡山市民版に、「トキソウの開花と観察会」の記事が掲載されました。

2014年5月25日  「トキソウ観察会」を開催しました。地域の方に周知されてきたのか会員を含めて55名と多数の参加がありました。

トキソウ観察会受付風景

トキソウ観察風景(こい岩湿地)

トキソウは5月中旬から開花し始め、観察会の25日は見頃を向えていました。昨年のトキソウも見事でしたが、今年は領域が拡大し昨年以上の見事さでした。参加の多くの方が、感動されていました。モウセンゴケも領域を広げ、湿地環境が良好なことを示しています。

トキソウ(こい岩湿地)

トキソウ(こい岩湿地)

5月19日に初見したハッチョウトンボは、観察会当日には10匹前後に増えていました。観察通路の近くに停まっているハッチョウトンボを写真に収めることができ、参加者は満足しておられました。

ハッチョウトンボ(メス) 半成熟

ハッチョウトンボ(オス) 半成熟

パイプ内から汲み上げた水を測定

2014年5月25日  午後から、湿地の水質調査を行いましたが、パイプ内から汲み上げた水がにごっていて、正しい計測値がえられませんでした。今後の検討課題になりました。

2014年6月8日  トキソウ開花期間中の見学者は、推定500人を超えています。
トキソウは、こい岩湿地で生育領域が拡大し、上こい岩湿地でも個体数が増えました。サギソウ湿地のモウセンゴケは個体数の増加と生育領域の拡大が見られました。こい岩湿地のモウセンゴケも個体数が増加しました。
ハッチョウトンボの生息個体数が飛躍的に増加し、2011年から進めてきたハッチョウトンボの生息環境づくりの効果がでたものと、喜んでいます。
2009~2011年間、サギソウ湿地で確認できたハッチョウトンボは毎年数匹でした。こい岩湿地の方が個体数が多い状況でした。 2010年7月に、岡山県自然保護センターを見学した時に、イノシシが湿地を掘り返した窪地の水たまりがハッチョウトンボの生息環境になっていることを聞きました。

水の出口に土嚢を置く (2013.3.6)

溝を板材でせき止め (2014.2.17)

サギソウ湿地のハッチョウトンボを増やすために、2011年1月に穴を掘って水たまりを造る。2013年3月に水の出口に土嚢を置いて浅い水たまりを造る。2014年2月に湧き水が流れる溝を数箇所止めて小さい水たまりを造る。その結果、2012年からハッチョウトンボが増加し始め、2013年には10匹、2014年6月2日には31匹確認しました。地道な対策の積み上げが、現時点では良いほうに作用しています。

ササの刈取り作業風景

2014年6月13日  サギソウ湿地とこい岩湿地に進入してくるササの刈取り作業を行いました。ササの勢力を抑えるために、今年初めて行いました。貴重な野草が生育している場所は、切り倒さないよう手で刈りました。昨年3月から取組んでいる湿地の水位調整やササが繁茂している箇所に谷川の水を流す試みは、ササの生育抑制に効果があることが分かりました。常に湿った場所は、ササは好まないようです。

2014年6月20日  CATV Oniビジョンがハッチョウトンボの撮影にこられました。6月に咲いているモウセンゴケやノハナショウブなども収録していました。

破損したサギソウ湿地の木道橋の梁

2014年6月22日  山陽新聞主催の吉備の国寺社巡りフォトコンツアーのアテンドをしました。ハッチョウトンボは、ツアーに参加の写真愛好家に大変な人気で、木道橋に人が乗りすぎて板を支えている中央の梁が破損しました。両端の梁は無事で、大事には至りませんでした。

2014年6月29日  徳島県三好市池田町にある黒沢(くろぞう)湿原の保護活動をしている「黒沢湿原を守ろう会」の方、3名の視察がありました。黒沢湿原は四国有数の湿原で、三好市が管理していますが、行政だけでは湿原の維持が難しく、昨年から「黒沢湿原を守ろう会」を設立されたそうです。

2014年6月30日  破損したサギソウ湿地の木道橋の補修と朽ちた散策路の杭の取替えを行いました。

補修した木道橋の梁(サギソウ湿地)

重量制限の標識(サギソウ湿地)

木道橋に大勢の方が乗りすぎて、木道橋が破損する危険があるので、重量制限の標識を設置しました。観察会などで、大勢の方を誘導する場合は、少人数にグループ分けするなどの工夫が必要なことを認識しました。

2014年7月14日  足元注意の標識が色あせてきたので、新しい標識に置き換えました。
こい岩湿地の土嚢で堰をした水たまり部に穴が開き水漏れしていたので、土嚢で水漏れを修復しました。

足元注意の標識(こい岩湿地)

こい岩湿地の水漏れを修復

2014年7月17日  湿地の水質測定を行いました。前回は、正常な測定値がえられませんでしたが、今回は測定方法を改良し、正常な測定値が得られるようになりました。

水質測定風景(こい岩湿地)

開花したカラスウリ(重井薬用植物園)

2014年7月27日  重井薬用植物園の7月定例観察会に、龍泉寺の自然を守る会の視察研修として参加しました。
片岡園長の説明を聞きながら、夜咲く花、ユウスゲ、ツキミソウ、カラスウリを観察しました。ユウスゲは17時頃、カラスウリは19時20分頃、ツキミソウは19時50分頃に開花しました。夜咲く花が開花する瞬間を観察でき、自然の摂理に感動しました。

2014年8月10日  湿地への行き先案内板が、古くなったので交換しました。

こい岩湿地の手すりを修復

2014年8月11日  観察会の前に、こい岩湿地、上こい岩湿地、サギソウ湿地、もみじ谷湿地、トンボ池湿地の観察用歩道周辺の草刈りをおこないました。(作業風景の写真を撮り忘れました)
希少植物の生育域に観察用歩道が入り込まないように、観察経路を一部変更しました。こい岩湿地の老朽化した手すりを修復しました。

2014年8月14日  山陽新聞の岡山市民版に、「サギソウ見頃」の記事が掲載されました。
新聞掲載された情報を受けて、RSKテレビの取材があり、その日に放映されました。

2014年8月16日  湿地の水質測定を行いました。

2014年8月17日  「サギソウ観察会と写真撮影会」を行いました。朝方は、今にも雨が降りそうな空模様でしたが、会員を含めて54名と多数の参加がありました。
今年は天候不順が続き、サギソウの開花が心配されましたが、観察会の時には、見頃でした。

サギソウの写真撮影(サギソウ湿地)

サギソウとハッチョウトンボの観察(こい岩湿地)

サギソウ湿地の木道橋の傍らに、サギソウが咲いていて、参加者の皆さんは、夢中で写真撮影をされていました。モウセンゴケの刈れ花穂の先端に停まっているハッチョウトンボも数匹いて、初めてハッチョウトンボを見る方もおられました。サギソウの生育範囲が広がってきています。こい岩湿地では、上流からパイプで水を引いて乾燥化対策を行った東中央部にサギソウの群生が見られました。

写真コンテストに参加した作品

優秀作品(サギソウ)

当日撮影した写真の中から、各自が良いと思う写真をプリントし、模造紙に貼って、人気投票を行いました。優秀作品1点、佳作作品2点を選びました。入賞された作品は、1年間、休憩所にある写真コーナーに掲載いたします。龍泉寺にこられた方は、休憩所によって作品を見てください。
この観察会に参加された方の中から、3名の方の入会がありました。保護活動を継続していくには、新しい方の入会が必須で、ありがたいことです。

2014年9月13日  もみじ谷湿地の草刈り、猪に破壊されたこい岩湿地のピットの復元、サギソウ湿地のコマツカサススキの除去などの作業を行いました。

2014年9月28日  湿地の水質調査を行いました。

2014年10月18日  湿地の水質調査と湿地に侵入したセイタカアワダチソウの除去を行いました。

2014年11月15日  山陽新聞の岡山市民版に、「イロハモミジが見頃 あす初のスタンプラリー」の記事が掲載されました。

2014年11月16日  「龍泉寺のもみじ 秋堪能! ~龍泉寺の紅葉スタンプラリー~」を行いました。

自然保護活動をする人の中には、子供の時に、野山や川で遊んだり、野外活動を体験した人が多いといわれています。子供の時の自然体験が大切と思っていますが、観察会には子供の参加がほとんどありません。
家族連れで参加しやすい、熱中症やマダニの心配が少ない秋の季節に、自然と親しむ行事として、龍泉寺の紅葉とウォーキングを楽しむスタンプラリー(1Km)を企画しました。

紅葉スタンプラリーの受付風景

シャボン玉遊びに夢中の兄弟

天候も良く、450名の方が参加されました。スタンプラリーには330名の参加があり、その内100名は子供たちでした。自然の中でのシャボン玉遊び、ヨーヨー釣りは子供たちに好評でした。大人は、龍泉寺の紅葉を堪能し、ほどよいウォーキングを楽しまれました。完歩者には、コヒー・紅茶のサービスがありました。

もみじのトンネルを歩く参加者

喫茶コーナーでくつろぐ子供たち

100人もの多くの子供たちに、里山の自然に親しむ機会を提供できました。喫茶コーナーの休憩所には、龍泉寺の自然を守る会の活動を紹介するパネル展示と、希少植物やトンボを紹介する写真コーナーを設置しました。

溝を流れる水を竹の樋で湿地に誘導

2014年11月18日  毎月実施している湿地の水質測定を行いました。気温が下がった影響なのか、電気伝導度(EC値)が低い値を示し、水質が好転していました。
昨年の3月から溝を流れる水をパイプで笹が茂るこい岩湿地の上流に流したところ、笹の生育が抑制され、イヌノヒゲが生育する環境に変わってきました。
好結果に気を良くして、孟宗竹を切出して、竹の樋(とい)を手作りし、乾燥化が進む笹が茂る箇所に、溝の水を積極的に流すようにしました。

2014年11月19日23日29日~12月1日  例年1月に行っていた湿地の草刈りと撤去を11月末に行いました。

草刈り前の枯れ草の状況(こい岩湿地)

刈取った枯れ草を湿地外に運び出す作業風景

草刈りは、19日・23日に先行して実施しました。29日~1日の3日間で、湿地から枯れ草を運び出し、軽トラックで指定置き場に運搬しました。3日間とも、夜中に雨が降り、濡れて重たくなった枯れ草を搬出しました。

枯れ草を運び出し休息するメンバー

枯れ草を撤去しサッパリしたこい岩湿地

枯れ草の撤去は、最も重要な保全活動で、湿地を貧栄養に保つことができます。2年後には、枯れ草は良質な堆肥に変わり、米や野菜の有機栽培に活用されます。

2014年12月22日  毎月行っている湿地の水質測定を実施しました。湿地の枯れ草を撤去し、冬支度ができました。水温は3~5度と低下しています。EC値は測定ポイントの違いによる値の高低差は少なくなっていました。PH値はいづれのポイントでも7.0を超えており、測定器が正常な値を示しているのか、検証する課題がでてきました。

毎月1回行っている水質測定(こい岩湿地)

竹の樋(とい)が順調に機能しています

11月に設置した竹の樋(とい)が、乾燥化しササが茂るようになった箇所に、山水を順調に誘導していました。2年後には、湿地に侵入したササが衰退し、湿地の植物に置換されることを期待しています。

湿性遷移対策で溝に土嚢を置く(こい岩湿地)

2015年1月29日  1月の水質調査から、測定点の水をポリビンに採取し、室温状態の同じ条件でEC値、PH値を測定することに変更しました。低温による測定器の電池の電圧低下が測定値に影響を与えるのを除くために、現地測定とポリビンに採取した室温測定の比較測定を試みることにしました。残念ながら、今回、測定器の不調で現地測定できず、測定器はメーカーに修理に出すことにしました。
こい岩湿地の湿性遷移対策の一つとして、湿地内を流れている水路の2箇所に土嚢を置いて、乾燥化の傾向がある箇所の水位が上がるようにしました。どのような変化が経過観察します。

2015年02月14日  枝打ちし放置された木の枝の撤去作業を行いました。

枝打ちし放置された状態(撤去前)

軽トラに載せた木の枝

サギソウ湿地の周辺は、植林された桧で囲まれています。枝打ちされた枝や間伐された木が長年そのまま放置されています。湿地の入口と観察通路の周辺だけですが、放置された木の枝を撤去しました。軽トラ4台分ありました。

木の枝を撤去した状態(撤去後)

側面を削り通路幅の拡張作業(サギソウ湿地)

撤去後の跡地は、ササやシダが茂る植生に戻ると思います。サギソウ湿地の観察通路の一部に狭いところがあり、側面を削って道幅を広くしました。

2015年02月22日  「自然保護をふまえたサギソウの育て方教室」を開催しました。
山陽新聞に行事案内を掲載したところ、応募者が多く、募集人員を15人から20人に増やしました。
この行事は、「希少植物が絶滅する一因に、乱獲・盗掘があり、自生の山野草を保護する大切さを知っていただき、自然保護への賛同者を増やすこと」を目的にしています。

テキストと講習風景

サギソウの球根の鉢植え実習風景

講師は、足守山野草の会の方にお願いし、足守山野草の会の方が、園芸用に育て増やしたサギソウの球根を、無償で提供していただきました。
環境省の調査によれば、「希少植物が絶滅する原因は、①開発、②乱獲盗掘・踏み付け、③植物の遷移の進行」であること。「自生している希少植物は、自然の中で観賞しましょう!」 を訴えました。
応募者の多くは、サギソウを育てた経験があり、上手に育てられないので、受講されたようです。長年、サギソウを育ててこられた講師の方から、育て方のノウハウの説明を受けた後に、球根の鉢植え実習を行いました。質問コーナーでは、育て方について、多くの質疑が行われました。
午後には、2月の湿地の水質調査を行いました。

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